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効果的な勉強方法を身につけよう! ⑯ たくさんの事項を暗記する究極の方法はこれだ!
理科の授業や宿題で使う教材に「一問一答式の暗記プリント」があります。次のような問題と答えが、1ページに20題ほどのっている教材です。
〔問題〕 生物が呼吸するとき、生じる気体は何ですか。 〔解答〕 二酸化炭素
〔問題〕 水蒸気が、葉の気こうから出されることを何といいますか。 〔解答〕 蒸散
〔問題〕 水があるかどうかを調べる試薬は何ですか。 〔解答〕 塩化コバルト紙
このような問題を20~40題、1週間後までの宿題として課すことがあるのですが、なかなか覚えられない人がいるのですね。
覚えることができないのは、頭の良し悪しではなく、記憶するときの要領をつかんでいるかどうか、に大きな原因があると思います。
そこで「記憶力が10倍高まる、とっておきの方法」をお教えしましょう。
結論から申し上げますと、次の4つです。
1.覚える前に、その内容をじゅうぶんに理解する。
2.一度に覚えようとしない。小分けして、少しずつ覚える。
3.1日後と2日後に復習をする。
1の「内容を理解する」は言うまでもないと思います。上の例では、「呼吸」や「気こう」といった用語の意味がさっぱり分からないことには、記憶が定着しづらいことは明らかです。
2・3については、たとえば30題を1週間で覚えるときは、ある日、一度に30題全部を覚えようとせず、3回ぐらいに分けて、つまり1回につき10題ずつ覚えたほうが、はるかに効果的だということです。
そして、ある日に10題覚えたら、2日目と3日目にも必ず復習をします。最低、2回は復習を行います。
つまり、
・2日目は(①前日に覚えた10題の復習+②その日に暗記する10題)
・3日目は(①前々日に覚えた10題の復習+②前日に覚えた10題の復習+③その日に覚える10題)
をやることになります。
1日目 2日目 3日目 4日目 ・・・・ ・・・・
①10題の暗記 → ①10題の復習 → ①10題の復習
②10題の暗記 → ②10題の復習 → ②10題の復習
③10題の暗記 → ③10題の復習 ・・・・
ややこしいように見えますが、慣れてくれば、たいしたことはありません。
もちろん、月曜日に出された宿題を、火曜日・木曜日・土曜日のように隔日で行っても構いません。
2回目、3回目の復習は、初めて覚えた日よりもかなり少ない時間ですむはずです。
にもかかわらず、一度覚えただけのときと比べると、このやり方で復習を行えば、その記憶は数十倍の確実さで脳に残ると思います。
理科なら理科で、同じようなことを覚えようとすると、それぞれの記憶があいまいになったり、混乱したりして、たがいに影響を与えてしまうのです。これを「記憶の干渉(かんしょう)」といいます。
記憶の干渉が起こらないように、脳を上手に使っていくこの工夫、ぜひ皆さんも取り入れてみてくださいね。
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