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塾側からみた「転塾」
転塾の最初のチェックポイント
現在通塾中の塾で成績が振るわない場合、転塾すべきか否か悩まれることもあると思います。
いまの塾で成績が上がりそうもないとしても、転塾して成功する保証なんてないのですから当然です。
ネットには、転塾相談や転塾経験者の返答なども載っていて、各々の立場から様々な意見が出されています。
ただ、塾側からの返答や意見表明をあまり見かけませんでしたので、管見ながら此処に記しておきましょう。
結論を先に述べると、私見では、
授業が理解できているか否かが、最初のチェックポイントです。
もし、今の塾の授業が理解できていないとしたら、そして、担任や担当講師に相談しても改善されなければ転塾すべきです。
では、授業の理解の可否を見分けるのに具体的にはどうしたらよいのでしょうか。
成績が振るわず(下位)、授業の理解も怪しいお子様の理解度習熟度チェックとして優先すべき項目は、
- つるかめ算
- 割合の問題
の2つです。
つるかめ算は面積図の使い方の習熟を、割合の問題は、受験算数の最重要(基礎になる、という意味)の概念の定着を確認します。
なお中位以上の成績のお子様については、上記の基礎を確認したうえで、さらに進んだ内容のチェックが必要です。
以下では、基礎のチェックにしぼって記します。
チェックの具体的な手順
塾のテキストとは別の教材(初見の問題になるよう)から基礎的な問題を確認させてみましょう。
つるかめ算
たとえば、市販の受験算数問題集「ベストチェック」の弱点診断テストから挙げると、
ツルとカメが合わせて25匹いて、足の数の合計は70本です。このときツルは何羽いますか。
面積図を用いて正答できれば問題ありません。
面積図に整理しようとはしているが、正答に至らない場合はケースバイケースです。
時期(5年の夏休みなのか6年の夏休みなのか、など)や、お子様の基礎的な能力、途中の考えをどこまで理解しているか・どこまで定着しているか、などにより、転塾すべきかいまの塾に相談しながら復習をしていくかの判断になります。
なにやら数式らしきものをこねくり回していたり、すべて書き出して調べているようだと転塾にぐっと傾きます。
なお、前者(数式こねくりまわし)と後者(書き出し)では、後者のほうに分があります。
割合
同様にベストチェックから割合の3用法の確認問題を挙げると、
1)17人は340人の何%ですか。
2)2kmの3割5分は何mですか。
3)何kgの 2/5が40kgですか。
こうした問題の出来が怪しい場合、いまの塾での学習を続けるか否か、大いに疑った方がよいでしょう。
1) 17/340 = 1/20 なので、 5%.
2)2000m ×0.35 = 20 ×35 = 700m.
3)40kg ÷ 2 ×5 = 20kg × 5 = 100kg.
上記は解答例の一つにすぎません。
正答できればまずはセーフ、といえるでしょう。誤答の場合、時期や個人差、間違いの仕方などにより判断が異なるのはつるかめ算と同じです。
(この項続く)
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