効果的な勉強方法を身につけよう! ⑰ 抵抗なく勉強を始めるための一つのアイデア
前回は「覚える」ということに関して、3つのコツを書きました。
しかし、コツは分かったものの、なかなか机に向かうことができない受験生も少なくありません。
いったん勉強を始めれば30分や1時間は続くのに、ゲームに夢中になってしまって容易にスタートできない…
そんな受験生のために、勉強を抵抗なく始められる方法をご紹介しましょう。
たとえば、4時に学校から帰って6時まで遊んで、お風呂と夕食を終えてゲームをして、7時に勉強を始めるAくんがいるとします。
食事してお風呂に入ってゲームをして、さて7時だ、勉強しなきゃいけないと思うのですが、このAくん、メチャメチャ気が重い…
カバンからテキストとノートと筆箱を出して、鉛筆をけずって、宿題は何やるんだっけ? と確かめて…
この準備の1~2分が、実はいちばん気が重いんですね。まるで牢獄に連れられていくとき?(笑)の心持ちです。
そこでおすすめしたいのが「すぐに始められるように、あらかじめ、すべてを机の上にそろえておく」という方法です。
Aくんの場合でしたら、学校から帰ったら、遊びに行く前にカバンからテキストとノートと筆箱を出しておく。
必要があれば鉛筆もけずり、宿題の内容を確認しておく。
テキストはやるべきページを開き、ノートも新しいページを開いておく。
このような準備をやっておけば、ゲームが終わって勉強する時間になったとき、イスに座りさえすればすぐに取りかかることができます。
4時に帰宅して机の上に道具をそろえるときは、勉強を始めるわけではありませんから、そう気は重くないはずです。
そして、7時になったときには勉強を始めるまでの時間が0秒なので、それほど抵抗を感じることなくスタートできます。
昨日、テレビである医者が「人間、イヤなことでも、始めてしまえばそれなりにヤル気が出てくるものだ」と、脳の働きについて解説していました。
勉強をやっているうちに、ドーパミンというヤル気ホルモンが脳内から出て「作業興奮」という状態になるそうです。
始めてしまえばしめたもの。
この方法、大人でも活用できますね。ぜひ、お試しあれ!
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