こんにちは。
早いもので、気がつけば4月。ずいぶん春らしい、暖かい季節となりました。皆様、お元気でしょうか?
この3月に小学校を卒業した皆さんは、いよいよ中学生ですね。期待に胸をふくらませて入学式の日を待ち望んでいることと思います。
きょうは、「音読(声に出して読むこと)」の効果についてお話します。
音読には、アタマのはたらきを良くする効果がある、ということは、昔から言われていることですが、脳科学の分野でも、それを証明するような研究結果が報告されているようです。
音読は、まず、「発音すること」と「聞くこと」の2つを同時に行うことになります。また、口やあごあたりの筋肉も使われるために、黙読(声を出さないで読むこと)と比べて、脳への刺激が格段に多くなります。
その結果、脳細胞の働きがさかんになり、記憶力や思考力、想像力が高まると考えられているようです。
脳科学的にいうと、音読によって、脳の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という部分を鍛えることができるのですね。
前頭前野は、脳の中で、記憶や学習、感情をつかさどる前頭葉の大部分をしめるところです。
音読をする文章は、特にむずかしいものを選ぶ必要はなく、簡単な文章でもよいようです。絵本、童話、小説、新聞など、読むものは何でも構いません。
声の大きさも、大きい声でも小さい声でもかまいませんが、大切なことは「しっかり発音する」ことです。
小学生や中学生の皆さんなら、国語、あるいは国語以外の科目の教科書などは、脳のはたらきを強めるとともに、アタマを強化する材料としてぴったりでしょう。
音読は、子どもだけに効果があるわけではなく、大人にも想像以上の効果があるといいます。
音読をすると、セロトニンという「若がえりと幸せ」のホルモンが分泌されます。つまり、脳のアンチエイジング(老化防止)が期待できるのです。
お寺の住職さんは、若々しい頭脳で長生きをする人が多いと聞いたことがありますが、毎日、お経を読むことにその秘訣があるのかもしれませんね。
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