明利学舎の算数その17 江東区・江戸川区西葛西の中学受験塾

☆ 算数TIPS ☆

皆さん、お子様、あるいは生徒が、以下の問題で悩んでいたらどうしますか。

問題:下図の台形の、角ア、イを求めよ。

台形求角(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

ご家庭で教える場合は、”この角とこの角が等しくなるよ” と直接教えてしまうことが多そうです。

なお、この(仮定の)お子様の学習履歴は下記の通りです。

  • 平行線の同位角/錯覚は学習済み且つ習熟済み。そして現時点で覚えていることも確認済み。
  • 台形の意味(一組の対辺が平行)も理解している
  • ただし、台形と絡ませた求角問題は初めて。

ここでひとつTIPSをお伝えしましょう。

(TIPSとは “役に立つコツ”、”ちょっとした使い方のヒント”  、”豆知識”、”小技”といった意味です)

 

TIPS1辺を延長してみる。

台形求角(3)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうすると、同位角・錯覚が見やすくなります。

台形求角(2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、先生や親に同位角の場所を教えてもらわなくても、自力で答えを出すことができます。

答え:角ア = 110°、角イ = 100°

子どもは、ちょっとしたことでできるようになる。 

子のつまづき、親の盲点

なお、「できる子」にはこんな指導は必要ありません。問題を見た瞬間に解き去っていきます。

親の感覚だと、”なぜこんな(簡単な)問題が解けないのか” とがっかりすることもあるでしょう。

ですが、算数は、ちょっとしたものの見方でガラリと視界が開けることがある教科です。

そうした「視野」を広げてあげるのも講師や親の役割です。

問題を解けないうちの何割かは、こうした ”問題を解くのに必要な見方” で問題を見てないからです。

そして、親や大人には ”簡単な問題” と思えるので、子どもが何処で何につまづいているかが見えないのです。

子も(問題に必要な見方で)見えてないのですが、親も(子が何処でつまづいているか)見えてないのです。

この問題の場合、天啓の如く同位角の場所を(親などに)示されるよりも、「見方」を学んで、答えは自力で出す方が余程その子のためになります。

自力で答えを出せた子は満足感・達成感を得られ、さらに、ただ決まりきった問題のパターン学習だけでなく(これもとても重要ですが)、平面図形の見方の1つを学んだことになるからです。

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